阪神タイガースの西岡剛選手(34歳)が戦力外通告を告げられた。
かつてスピードスターの異名を取り、ロッテ、メジャー、WBCでも大活躍していた彼にも非情な宣告を受け、今後の動向が注目されている。この記事では今後の可能性を探っていこうと思う。
西岡剛プロフィール(経歴、成績)
大阪桐蔭高(甲)-ロッテ-ツインズ-3Aロチェスター-阪神
※ SportsNaviより抜粋
大阪府大東市出身の西岡選手は、地元の強豪校である大阪桐蔭高校出身。中学時代はPL学園の入学を目指していたが、セレクションで不合格となり、大阪桐蔭に進学。
ここで『打倒PL』を掲げると、高校時代はPL戦での戦いでは無敗を誇った。
その後、2002年のドラフト会議にて千葉ロッテマリーンズから1位指名を受け入団。入団後にスイッチヒッターに挑戦すると、持ち前の野球センスで才能を開花させ、2005年頃からレギュラーとして試合に出場し始めると、同年優勝、日本一を達成する。
2006年のWBCでも二塁手として大活躍し、ロッテの中心選手、球界の代表選手として西岡剛の知名度は全国区になるのだ。
そして2010年、ポスティングシステムでメジャー挑戦を発表し、ミネソタ・ツインズに入団する。球団も西岡選手の活躍を期待し、バックアップ体制は十分に備えられていた。そしてレギュラーシーズンが開幕すると、開幕戦から試合に出場し、活躍していた。
しかし開幕一週間頃、試合中にセカンドでランナーの交差し(メジャー特有の「殺人スライディング」を受け)、大怪我をしてしまう。この頃から西岡選手は怪我に苦しめられ、中々思った結果を残せず、最終的に日本球界復帰を決めたのだ。
2012年、阪神タイガースに入団すると、一番セカンドとしてレギュラーを獲得。メジャーでは試合機会に恵まれなかったが、阪神復帰後はロッテ時代の輝きを取り戻し、チームに貢献していた。しかし、年齢のこともあるが阪神でも怪我を繰り返し、チームも若返りを図り、先日阪神から戦力外通告をされてしまった。
西岡剛の戦力外の理由は
引用元:2015芸能人劣化最新画像
あれだけ高いポテンシャルがあるにもかかわらず、チームの状況次第では戦力外になってしまう。しかしなぜ西岡選手は解雇されてしまったのか。
やはりその要因は年齢による衰えであると考える。メジャー時代から怪我が増え始め、怪我による打撃フォームの崩れ、守備での怪我前とは違う守れる範囲、これらは怪我のせいでもあるが、それに加え年齢を重ねるとフィジカルの衰えは必然であろう。
身体の衰えとは別の理由としては、チームの構成方針も影響していると思うのだ。近年球界は生え抜き選手の育成がチーム作りの風潮になっており、かつて大型補強がチーム強化のツールであったが、広島東洋カープや西武ライオンズを例に、長い目で選手を育てていくということが結果としても現れている。
この球界の流れは阪神タイガースも同様であり、金本監督が就任してから、若手中心のチーム作りを目指しており、特に西岡選手と同じ内野手には近年大山悠輔選手(23)、北条史也選手(24)、糸原健斗選手(25)等がどんどん抜擢されており、西岡選手が付け入る隙がない状況になっている。こうした若手を積極的に使うチームの方針の影響で、西岡選手も構想外になってしまったのだろう。
西岡剛の移籍先は-トライアウトか、古巣ロッテ復帰か
引用元:マリーンズちゃんねる
現実を悲観しても進歩はない。ポジティブな考えに切り替えてみて、次の西岡選手の移籍先はどこになるのか。一般的な流れではトライアウトを受けることになるだろうが、西岡選手は果たしてトライアウトに臨むのだろうか。かつて村田修一選手がトライアウトを受けずにNPBのオファーを待ったが、声がかからなかった。
予想であるが、西岡選手もこの流れになると思っている。恐らく西岡選手の性格上、プロ野球選手としてのプライドで、どっしりとオファーを待ち、トライアウトは受けないと推測する。しかし現実に目を向けて、がむしゃらに次の移籍先を探す=トライアウト受験をしてほしいと筆者は願う。あの身体能力の高さで華のあるプレイが見れなくなるのは寂しいからだ。
では、ここで古巣ロッテへの復帰はどうだろうか。
現在ロッテの監督である井口資仁氏とは現役時代、西岡選手と二遊間を形成し、一軍守備走塁コーチの小坂誠氏もチームメイトとして親交があり、復帰の可能性があるかもしれない。
しかし、チーム状況を見てみると、ショートはルーキーの藤岡裕大選手(25歳)、セカンドは中村奨吾選手(26)が固定されており、サードは中堅の鈴木大地、ファーストは2018年ドラフト1位で名門履正社高校出身の安田尚憲選手(19)など、若手中堅の上手いチーム作りがされており、西岡選手が試合に出れる可能性は低いので、獲得の可能性は低いと思う。
外野へコンバートし、新しいポジションでレギュラーを目指すこともあるかもしれないが、角中、平沢大河、清田等、外野も中々層が厚く、厳しい戦いになるだろう。
西岡剛は独立リーグへ進むのか
NPBからオファーがなかった時、西岡選手はどう進退を考えるのか。別の選択肢として独立リーグへ進む道もある。
独立リーグからNPBへの復帰は確率として低いが、挑戦することは大いに素晴らしいと思う。若いアマチュア選手が多い独立リーグにおいて、プロとしての技術を伝授できるので、今後指導者として生きていくのであれば大切な財産になるだろう。
西岡剛、コーチ就任か
仮に今シーズンで現役引退した場合、コーチ業へ進む可能性もあるだろう。持ち前の守備力と走塁の技術、スイッチヒッターとしてのセンス、ここまで能力の高い指導者はいないだろう
直ぐに一軍コーチへ就任するのは色々な弊害があるので、まずはどこかのファームで指導者としての経験を積んでいくべきだろう。
また、野球経験者にとって、西岡剛選手や松井稼頭央選手に憧れる球児は多い。私自身も学生時代、野球部で内野を守っていたが、西岡選手のような華のある選手を目指していた。
恐らく今ファームで鍛えられている若手にも西岡選手や松井稼頭央選手に憧れていた選手も多いだろう。
そんな憧れの人がコーチになり、指導してくれれば、選手としてどんどん飛躍していくと思う。そのような効果も見込めるので、西岡選手がコーチになることはチームにいい影響を与えるに違いない。
西岡剛、タレントや芸能人への転身は
引用元:NAVERまとめ
現役を引退し、芸能活動に励む可能性はあるのか。関西出身でトーク力も抜群であるので、タレントとしての技量はあるだろう。しかし、野球人としてはいきなりタレントではなく、野球解説者などを務めたほうが今後のためにもなるだろう。
ベンチからの視点ではなく、外側から選手やチームを分析してみれば、今までとは違った角度で野球を見れるだろう。
この経験が後々NPBのコーチに就任した時、絶対に活きていくと思うのだ。多くの経験を積み、いずれは『故郷』とも言える千葉ロッテマリーンズの監督に就任してほしいと願っている。