プロ野球選手は、引退後、多様なセカンドキャリアを歩んでいます。
コーチや監督業、球団スタッフに残って、引き続きプロ野球に従事できる人は限られており、解説者も実力があった人たちがつかみ取り、その椅子の数は多くありません。
路頭に迷う人も多い中で、プロ野球選手のセカンドキャリアとして多様なステージで活躍しているOBがいます。
それは、西武ライオンズ、読売ジャイアンツで活躍したデーブ大久保（大久保博元）氏です。
今回は、コーチや監督業も歴任しながら、現在は居酒屋を営むという多様なキャリアを歩んでいるデーブ大久保氏について紹介していきたいと思います。
デーブ大久保の出身地・経歴・成績・プロフィールについて
デーブ大久保氏は、1967年2月1日生まれの54歳（2021年7月現在）。
身長182cm、体重108kgと、プロ野球選手の中では、ぽっちゃりとした体格をしています。
なお「デーブ大久保」はあだ名で、本名は「大久保博元」と言います。
茨城県出身で、幼少期から高校まで地元・茨城で過ごし、高校は地元の強豪高校である水戸商業高校でキャッチャーのポジションでプレーをしました。
高校２年生の夏、県大会の決勝まで進むものの、惜しくも敗れ、念願の甲子園大会への出場は叶いませんでした。
結果、県大会を制覇して、甲子園大会へ出場する夢は高校３年間で成し遂げることができませんでしたが、それでも高校通算の本塁打数は52本を記録し、プロのスカウトからも注目を浴びる存在となっていました。
そして迎えた1984年のプロ野球ドラフト会議で西武ライオンズから１位で指名を受け、入団を果たしました。
当時、西武ライオンズは１位で広澤克実を指名するものの、ヤクルトスワローズとのくじ引きに敗れ、デーブ大久保氏を外れ１位で指名をしました。
この指名からも、当時の西武ライオンズは「右の大砲」を欲していたことが分かります。
入団後は高卒ルーキーということもあり、２軍で鍛錬の日々が続きました。それでも１軍では５試合に出場し、見事プロ初安打も記録しています。
プロ入り２年目には、１年間もの間、野球留学という形でアメリカのマイナーリーグに派遣されました。その時に引率していたコーチに、デーブ大久保氏の容姿から「デーブ」との仇をつけたことで「デーブ大久保」と今日まで呼ばれています。
アメリカでの野球留学から帰国してからも、正捕手の座を奪うことができず、１軍での出場も指名打者としての出場がほとんどとなりました。しかし、その座もデストラーデに奪われることになり、なかなか１軍定着とはなりませんでした。
２軍では、1987年にフレッシュオールスターでMVPを獲得し、1989年には当時のイースタン最多記録である、24本塁打を放ちました。
そして1992年、プロ入り8年目に、読売ジャイアンツとの交換トレードで移籍を果たしました。
巨人移籍後は、まさに水を得た魚のように大活躍をみせ、前半戦だけで、打率.300、12本塁打を放ち、巨人の正捕手の座を掴み取るまでにブレイクを果たしました。
しかし、シーズン通年を１軍で過ごしたことのないデーブ大久保氏は、次第に不調に陥り、後半戦では、スタメンの座を村田真一に譲るケースも多くなりました。
その後は、巨人でも村田真一に正捕手の座を譲り続け、ベンチを温めるケースが多くなり、代打での出場が主となりました。
なかなか結果を残すことができずにいた中、1995年には空振りをした際に、左足首を骨折したことや、コーチとの確執があったことから、この年限り、実に28歳という若さで現役引退を決意しました。
現役引退後は、プロ野球の解説者として活躍するとともに、タレントとしても活動をして、マルチな才能を見せました。
しばらくは、このような活躍を見せましたが、2008年、現役引退をして10年以上の月日が経った後、埼玉西武ライオンズの当時監督であった渡辺久信監督からの要請を受け、１軍の打撃コーチとして現場復帰を果たしました。
打撃コーチ就任後は、メジャー流の練習なども取り入れながら、ベンチのムードメーカーとしても存在感を発揮し、チームを支えました。
しかし、次第にデーブ大久保氏には、不穏な空気が流れます。一度コーチ職を離れた後に、2010年に二軍の打撃コーチとして現場復帰を果たしましたが、選手に対する不適切な行為があったとして、解雇されることとなりました。
現場を離れた後は、「デーブベースボールアカデミー」を開講し、少年野球の指導を行いました。
もう現場復帰はできないとも思われた中、2012年に埼玉西武ライオンズのコーチであった時の手腕を買われ、東北楽天ゴールデンイーグルスの１軍打撃コーチに就任し、さらに翌年には２軍の監督にも就任しました。
そして、楽天へ現場復帰した３年目、当時１軍の監督を務めていた星野仙一氏の体調不良により、その座が空くと、しばらくしてデーブ大久保が監督代行として就任しました。
そのシーズン終了後に、星野仙一氏が１軍監督を退任すると、デーブ大久保が１軍監督して就任しました。
１軍監督しての手腕が試されましたが、チームはリーグ最下位に沈み、この責任を取るようにして、デーブ大久保は東北楽天ゴールデンイーグルスの１軍監督を辞任しました。
そして監督退任後は、再びプロ野球の解説者として活躍しながら、居酒屋を経営しています。
デーブ大久保の今・現在は何をしている？
引用：デイリースポーツ
現役時代は強烈な印象を残しながら、若くに現役引退をしたデーブ大久保氏。
コーチ、監督業を経て、デーブ大久保氏は現在何をしているのでしょうか。
前項の最後にもご紹介したように、デーブ大久保氏は現在、プロ野球の解説者として活躍をしています。
おもにフジテレビ系の放映時の解説者として活躍をしており、フジテレビONEで放送している「プロ野球ニュース」ではレギュラーメンバーを務めています。
また、プロ野球の解説については、自身のYouTubeチャンネルを開設し、そのチャンネルでもプロ野球の様々なことについて詳しく語っています。
現在、たくさんのプロ野球OBがYouTubeチャンネルを開設していますが、その中でもデーブ大久保氏のYouTubeチャンネル「デーブ大久保氏チャンネル」はチャンネル登録者数が20万人を超えるほどに人気となっています。
中でも最も人気となっているのが、埼玉西武ライオンズ時代にチームメイトであった清原和博氏との対談動画です。
このやり取りからも、当時のプロ野球のスターからもデーブ大久保氏が慕われていたのが分かりますね。
そして、この対談が行われているのが、デーブ大久保氏が経営している「肉蔵でーぶ」という居酒屋です。
デーブ大久保氏は、なんと居酒屋を経営するという、まさにマルチな活躍をしています。
デーブ大久保は結婚している？嫁は？
現場を離れた後も、これだけマルチに忙しい活躍をしているデーブ大久保氏ですが、デーブ大久保氏は結婚をしているのでしょうか。
調べてみたところ、実はデーブ大久保氏は現役時代に結婚をしたそうですが、2015年頃に離婚をしているようです。
デーブ大久保氏は、プロ入り３年目のときに、幼馴染である一般女性と結婚をしたそうですが、デーブ大久保氏がコーチ時代に起こした不祥事に奥さんが腹を立てたことが引き金となり、離婚をしてしまったようです。
本人はハッキリと答えていないということで、離婚しているのが定かでは有りませんが、デーブ大久保氏は、15歳年下の女性との熱愛報道が出ていたため、離婚が成立しているとの見方が正しそうです。
しかし、その後その熱愛報道のお相手とどうなったかは定かではありません。
デーブ大久保には子供・息子はいる？家族構成は？
すでに現役時代に結婚をしたお相手とは離婚をしてしまいましたが、お子さんはいらっしゃったのでしょうか。
こちらも調べてみたところ、前の奥さんとの間には、２人の息子さんと１人の娘さんがいらっしゃるようです。
長男は、少年時代から野球をやり、なんと社会人まで野球生活を送っているようです。さすがプロ野球選手のお子さんという感じですね。
そして、デーブ大久保のお子さんにはすでにお子さん、つまりデーブ大久保にとって孫にあたる子もいるそうです。
離婚してしまっていたなら、今もお子さんやお孫さんとどれほどの交流があるか分かりませんが、お孫さんが病を患っているという情報もあることから、少なからず看病などをしているのかもしれません。
デーブ大久保の居酒屋の店はどんなところ？
前項でもご紹介したように、デーブ大久保氏は現在、居酒屋「肉蔵でーぶ」を営んでいます。
プロ野球OBが飲食店を経営するのはそこまで珍しいことではないですが、プロ野球の監督も歴任した方が居酒屋をやっているというのは、なかなかに珍しいパターンかもしれません。
デーブ大久保氏は、東京のサラリーマンが多く集う場所として有名である、新橋に「肉蔵でーぶ」の店を構えています。
なんでも、この「肉蔵でーぶ」は、著名人によくある「名前貸し」や、経営のみで店に現れないということではなく、デーブ大久保氏が出来る限り、店の業務を行っているそうです。
お店の自慢は全国の美味しい料理が食べられることで、デーブ大久保自身が現役時代に訪れた遠征先の美味しいレシピを再現したメニューがたくさんあるようです。
そのレシピもそれぞれの遠征先のお店に頼み込んで教えてもらったという力の入れようですから、味も抜群に美味しいそうです。
なんと営業時間は、平日はサラリーマンのランチ提供もしているようで、昼の営業もしているそうです。是非お近くに来た際には「肉蔵でーぶ」に立ち寄ってみると、デーブ大久保氏に出会えるかもしれません。
デーブ大久保のゴルフの腕前はプロ級？
ここまでデーブ大久保氏の様々なキャリアを紹介してきましたが、実はデーブ大久保氏にはさらにもう一つの顔があります。
それは「ゴルファー」としての顔です。
プロ野球選手は、オフシーズンにゴルフを良くやることは珍しいことではないのですが、デーブ大久保氏のゴルフは、そんな「お遊び」レベルではないのです。
デーブ大久保氏は、現役を引退すると1999年にゴルフ雑誌で連載をスタートしたことをきっかけに、プロゴルファーとしても活躍しています。
2002年にはツアーデビューを果たすと、12試合ものレギュラーツアーに参戦するほど「プロゴルファー」として活躍もしています。
コーチ・監督時代を経て、現場を退くと、またまたプロゴルファーとして活躍をし、2018年にはAbemaTVツアーにも出場するほど、現在でも「プロゴルファー」として活躍をしています。
プロ野球の解説者、野球の指導者、居酒屋のオーナーにプロゴルファー。まさに多才な才能を発揮し、現役時代よりも忙しく過ごしているのではないかと思うほどのマルチタレントぶりを発揮しているデーブ大久保氏。
明るいキャラクターで現役時代からムードを盛り上げる存在であったデーブ大久保氏ですが、これからもいろいろな場面で、人々を元気づけるような活躍を見せてほしいですね。
野球好き.com管理人のアッキーと申します。
ロッテ&巨人ファンです。
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