12月30日(日)TBS系列で放送予定の「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」
この番組ではプロ野球の世界において戦力外通告を受けた選手に密着するドキュメンタリー番組だ。
ここで出演予定の細山田武史氏について、ご紹介していこうと思う。
細山田武史 プロフィール(経歴)
http://www.japan-baseball.jp/jp/profile/201702014.html
名前:細山田武史
生年月日:1986年4月29日
出身地:鹿児島県出水市
身長:179センチ
体重:74キロ
経歴:鹿児島城西高校-早稲田大学-横浜DeNAベイスターズ-福岡ソフトバンクホークス-トヨタ自動車
細山田選手は鹿児島県出身で現在32歳。
中学時代から県大会ベスト4という優秀な成績を残し、高校では地元鹿児島県の鹿児島城西高校に進学すると、1年生の夏から捕手とレギュラーを獲得。
その後自身が甲子園出場は果たせなかったが、プロを目指し大学でも早稲田大学に進学し、硬式野球に入部。
ここでも1年生から正捕手として活躍すると、3年次にはあの甲子園でハンカチ王子として人気を博し、全国制覇を成し遂げた斎藤佑樹が入部し、『斎藤佑樹の恋女房』として知名度も上がっていったのである。
その後リーグ優勝や首位打者、ベストナイン、日米大学野球選手権、世界大学野球選手権大会の日本代表に選ばれる等、野球エリート街道を歩み、2008年ドラフト会議にて横浜ベイスターズ(当時)からドラフト4位指名を受け、入団。
入団後は1年目から開幕1軍を掴むものの、全試合レギュラー出場とまでは行かず、2009年頃の横浜ベイスターズ(後にDeNA)はチーム状況は悪いということもあり、細山田は目立った活躍が出来ず、横浜入団後の2013年に戦力外通告を受ける。
その後福岡ソフトバンクホークスの育成選手として再契約を結ぶと、その後支配下登録を獲得した。
しかしソフトバンクホークスでも入団2年後に戦力外通告を受け、その後アマチュア野球の名門、トヨタ自動車で現役を続けている。
細山田武史 戦力外の理由は素行の悪さ?
ここまでプロフィールをご紹介した通り、アマチュア時代に輝かしい成績を残しながらも、プロの壁にぶつかり、2度の戦力外通告を受けた細山田選手だが、一体戦力外の原因は何のなのか?
本人へのインタビューによると、横浜ベイスターズに入団し当時を振り返り、
「横浜の時は調子に乗っていました」
と語っていた。
斎藤佑樹の相棒として早稲田大学を牽引し、メディアにも数多く取り上げられ、おそらく天狗になっていたのだろう。
横浜ベイスターズ入団後もコーチとの喧嘩、また当時のベイスターズが正捕手不在の状況であり、そんな中に即戦力ルーキーの細山田選手が加入したことにより、自然とレギュラーキャッチャーとしての座を掴めてしまう環境が、彼の慢心につながったのだ。
基礎を疎かにし、自信過剰になってしまったことが、プロとしての自覚を欠落させ、後の戦力外につながってしまったのかもしれない。
細山田武史 現在はトヨタ自動車で活躍中
2015年、福岡ソフトバンクホークスからの戦力外を受け、彼が次に進んだ道は、何と『アマチュア球界』であった。
細山田選手は社会人野球の強豪・トヨタ自動車硬式野球へ加入。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807090000607.html
早稲田大学時代の先輩でトヨタ自動車に在籍していた佐竹功年投手から、
「トヨタを優勝させるために来てくれ」
と声をかけられたのだ。
彼自身、社会人野球の経験がなかったことと、結婚し、家族を安心させるという理由から、トヨタ自動車への入社を決意した。
そして入社1年目の2016年の都市対抗野球大会では全試合に出場し、元プロ野球選手としての経験を存分に発揮し、チームは都市対抗野球大会初優勝を果たした。
将来的には野球の指導者を目指すということだが、彼ほどの波乱万丈の人生を歩み、他の人が経験していない紆余曲折な経験をしていることは、指導者としては今後大きな財産になるに違いない。
細山田武史 嫁(妻)と子供について
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/12/06/kiji/K20141206009409460.html
細山田選手は2014年に一般人の菜穂子さんの結婚している。
2人の出会いは細山田選手が早稲田大学2年生の時、先輩の紹介で知り合い、約4カ月後に交際がスタート。
実は2013年元日にプロポーズしたのだが、その年のオフに戦力外通告を受け、退団して去就が不透明だったため2人で話し合い、婚姻届は翌年に提出したそう。(すごく理解力のある奥様で感心してしまう。)
ちなみに、お子様はまだいないようだ。
細山田武史 母の死因
実は細山田選手のご両親は病気で他界している。
父親は2008年の世界大学野球選手権大会の予選リーグ中に癌で亡くなり、母親は細山田選手が結婚式を挙げた際に式場で倒れ、くも膜下出血が原因で4日後に亡くなったのだ。
とても辛い体験をした細山田選手にとって、今現在おばあちゃんと奥様が数少ない家族である。
家族が彼の活躍の糧になっていると感じる。そしてこの先も野球人として彼を応援していきたいと改めて思った。