野球にある数多くあるタイトルで最も言ってよいほど注目されるのが首位打者のタイトル。
最もヒットを打つ確率の高い（打率）選手に送られるタイトルで、まさに打者の勲章といってよいほどのタイトルです。
そんな首位打者のタイトルはプロ野球の歴史でも、名だたる選手が獲得しており、球史に名を残している選手ばかりです。
そして首位打者のタイトルを「複数回」とった選手は、どの選手も名球会入りを果たすほどのスター選手が達成しているのですが、
この「複数回」首位打者のタイトルを獲得した選手として「意外」として評価されている現役のプロ野球選手がいます。
それが千葉ロッテマリーンズで活躍している角中勝也選手です。
ドラフト下位指名ながら、今や千葉ロッテマリーンズの主軸打者として活躍しており、首位打者のタイトルを２回も獲得している選手なのです。
幕張の安打製造機というと、2019年シーズン限りで引退した福浦和也氏（現：２軍ヘッドコーチ）が有名ですが、
新・幕張の安打製造機として、今後も期待されている選手なのです。
年齢はベテランに差し掛かっているものの、2020年シーズンは実は角中勝也選手の「ゴールデンイヤー」ということもあり、
今季の首位打者の獲得にも期待がかかっています。
今回はそんな新・幕張の安打製造機、角中勝也選手について紹介していきたいと思います。
角中勝也選手（千葉ロッテマリーンズ）のプロフィール・出身地・経歴・成績について
引用：SPAIA
角中勝也選手は、1987年5月25日生まれの32歳（2020年3月現在）。
身長180cm、体重85kgの選手です。プロ野球選手の中では平均的な体型の選手と言えるでしょうか。
石川県七尾市出身で、小学校中学校と地元石川で過ごしてきました。
お父さんの熱血的な指導もあり、幼少期から野球を始めました。
中学卒業後、高校は地元・石川県の強豪・日本航空第二高等学校（現・日本航空高等学校石川）に進学しました。
高校３年間野球を続けるも、高校生活では甲子園大会出場の夢は叶わず、３年生の夏の大会も県大会３回戦で敗退しました。
高校卒業後は、四国にある独立リーグ・四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスに入団しました。
入団1年目、つまり高卒ルーキーながら、開幕戦から「1番打者」として出場を続けました。
この頃の首脳陣からの評価としては「とにかく実戦向き」の選手である、という声が挙がっており、シーズンを通して積極的に起用をされました。
シーズンでは１番打者だけではなく、クリーンアップを任されることも多くなり、結果、打率.253、4本塁打、28打点を記録。
高卒ルーキーとしては、大活躍の成績を残しました。
この1年目から、プロ野球のスカウトからも徐々に注目を浴びる存在となっていきました。
そして、この年のドラフト会議にて千葉ロッテマリーンズから7位で指名を受け、入団することとなりました。
甲子園未出場ながら、独立リーグ1年目のプレーでドラフト会議で指名を受けるということは、角中勝也選手の独立リーグでの活躍がよほど素晴らしかったのだと思います。
結果、この指名により、後にプロ野球の舞台で２回もの首位打者を獲る事になったのですから、スカウトには先見の明があったというわけですね。恐るべし、プロ野球のスカウト。
プロ1年目は開幕を2軍で迎えるものの、7月に1軍初出場を「2番・センター」のスタメン出場で果たしました。
しかし、プロ野球の高いレベルに順応しきれず、1軍では打率.235止まりと苦しいシーズン結果となりました。
一方で２軍ではリーグ２位となる打率.335を記録し、そのセンスが光る成績を残しました。
その後はプロ２年目に１軍でプロ初本塁打を放つものの、なかなか安定した成績を残すことができず、しばらく２軍での暮らしが続きました。
ようやく１軍での活躍を残せるようになったのが、プロ５年目。
この年も角中勝也選手は、２軍で好成績を残しており、最高出塁率の成績を残すほどの絶好調をキープしていました。
そしてようやく呼ばれた１軍でも、好調をキープした打撃を見せ、一気に外野のレギュラーの座を獲得するまでに成長しました。
前年にブレイクの兆しを見せ、迎えたプロ６年目。
開幕１軍の切符を掴むことはできませんでしたが、4月中旬に1軍に昇格すると、その打棒が爆発。
特に交流戦で打ちに打ちまくり、交流戦での首位打者を獲得し、オールスターにも出場しました。
このオールスターの出場が独立リーグ出身者としては初の快挙であり、この後も独立リーグのパイオニアとして数々の記録を樹立していくことになります。
この年は埼玉西武ライオンズの中島裕之と最後まで首位打者のタイトル争いのデッドヒートを繰り広げ、結果、打率.312、僅差で首位打者のタイトルを獲得しました。
これは独立リーグ出身者としては初の規定打席到達選手となった他、独立リーグ出身者初の首位打者を獲得しました。
まだまだ「独立リーグ出身者初」は続き、ベストナインを獲得しました。
そしてこの年には日本代表にも選出され、まさに大きく飛躍を遂げた１年となりました。まさに一躍スター選手になったというわけです。
しかし、翌年以降は、相手チームからのマークが厳しくなったほか、怪我も多発するようになった影響で、打率が2割後半をうろつく程度の成績にまで降下していきました。
それでも安定した成績と、勝負強い打撃はチームに欠かせない存在となり、スタメンでの出場は続けていました。
初の首位打者を獲得した年以降、打率が降下していったことで、角中勝也選手には「一発屋」「確変」といった評価も多く見受けられるようになったのですが、
それを跳ね返すような活躍を見せたのが、プロ10年目。
この年は、シーズンを通してクリーンアップを任され、安定して安打を重ねた結果、打率.339、178安打を記録し、自身2度目となる首位打者のタイトルを獲得し、自身初の最多安打のタイトルも獲得しました。
この年のオフには、プロ入り初の年俸１億円に到達し、名実ともにスター選手の仲間入りを果たしました。
「一発屋」「確変」ではない、という印象を見せつけた角中勝也選手ですが、その後は再び打率が降下。
再び発症した怪我の影響などもあり、シーズンを通しての活躍がなかなかできないというもどかしいシーズンが続きました。
そして迎えた2020年。実は角中勝也選手が「首位打者」のタイトルを獲得している年というのが「オリンピックイヤー」。
つまり「オリンピックが開催される年に首位打者のタイトルを獲得するのが角中勝也選手である」という都市伝説めいた話も多くネット上に出ています。
新戦力が加わり、レギュラー争いも激化している千葉ロッテマリーンズの外野陣ですが、角中勝也選手の「オリンピックイヤー伝説」を信じ、活躍を期待したいところです。
角中勝也選手の嫁,結婚相手はどんな人？子供の画像について
引用：BALANCE STYLE FOOTBALL+FASHION
いかにも「プロ野球選手」といったような強靭な下半身をはじめ、しっかりとした体格の持ち主の角中勝也選手。
決して「イケメン」というわけではないですが、男らしい姿に人気も多い角中勝也選手ですが、果たして現在結婚はしているのでしょうか。
実は角中勝也選手は１回目の首位打者を獲得した翌年の１月に結婚をしていたそうです。
お相手の方は、都内在住の一般の方だそうで、年齢は角中勝也選手より４歳年上の「姉さん女房」だそうです。
プロ野球選手の結婚というと、学生時代に知り合った「幼なじみ」と結婚する、というケースも多く見られますが、
角中勝也選手は友人の紹介で知り合い、１年間の交際を経て結婚したということで、プロ野球選手になってから知り合った方のようです。
姉さん女房ということもあり、結構角中勝也選手には厳しいこともズバズバ言うそうです。
角中勝也選手のわがままも聞いてくれるということで、かなり懐の深い方で、いかにも「姉さん女房」といった感じの方のようです。
お子さんは現在６歳になる息子さんがいらっしゃるようで、すでにお子さんには野球を始めさせているみたいです。
お子さんは３歳の時点で野球を始めていたそうですから、角中勝也選手自身も幼少期から野球を始めていた影響なのかもしれませんね。
お子さんと奥さんと思われる写真がありました。それがこちら。
スポンサーリンク引用：BALANCE STYLE FOOTBALL+FASHION
奥さんかなりきれいですね。そして息子さんもイケメン。。。
この写真からもとても良い家族であることが伝わってきますね。そして本項の冒頭に紹介している写真では、第二子の姿も確認できます。
角中勝也選手の父親はリアル星一徹？
これまでにもご紹介している通り、角中勝也選手は幼少期から野球を始めていました。
これは角中勝也選手のお父さんの英才教育があったからだそうで、まさにこの指導の熱血ぶりが「リアル星一徹」であるとネット上では評判になっています。なんと角中勝也選手のお父さんは、３歳のころから１kmのロードワークを角中勝也選手に課していたそうです。
そして角中勝也選手が小学校に進学すると、自宅の一部を改造して練習場にすると、１日２時間の猛練習の日々を重ねたそうです。
お父さんの直接指導だけではなく、角中勝也選手が自発的に行わないと、夜中でも練習をさせたそうです。かなりの熱血ぶりですよね。高校に進学しても、熱血ぶりはとどまることなく続き、高校で行われている夜間練習を角中勝也選手がしっかり行なっているか、抜き打ちで見に行ったりもしていたそうです。
まさに気の抜くことができない角中勝也選手の学生時代だったそうですが、まさにこの「熱血指導」があったからこそ、今の角中勝也選手がある、ということなのではないでしょうか。スポンサーリンクちなみにお父さんは、首位打者を２回獲得しただけでは満足していないそうで、まだまだ出来る、やれると言っているそうです。
角中勝也選手は育成契約からの出世？
引用：四国アイランドリーグ
よく角中勝也選手は「育成出身である」という情報がネット上に出回ることが多くあります。
しかし、これまでにご紹介している通り、角中勝也選手はドラフト会議にて指名を受けており、支配下登録から外れたことも一度もありません。では、なぜ「育成出身」という情報が出回るのでしょうか。
それは、角中勝也選手がドラフトの下位指名での入団であったことと、独立リーグ出身であることが影響していると思われます。
角中勝也選手が指名を受けた2000年代後半というのは、まだ独立リーグのレベルがそれほど高くなく、支配下登録でのドラフト指名を受けることがほとんどありませんでした。「独立リーグ出身者はまず育成ドラフトでの指名を受ける」ことが多かったために、角中勝也選手も育成出身であるとい誤解が生まれているようです。
いずれにしても、甲子園出場経験もない選手が、独立リーグで注目され、ドラフト下位指名ながら首位打者を２回も獲得した、というのはまさに「成り上がり」な人生であると言っても良いのではないでしょうか。
角中勝也選手の現在について
引用：千葉日報
角中勝也選手にとって、2020年シーズンはまさに「ゴールデンイヤー」の到来。
オリンピックイヤーに首位打者を獲得していることから、2020年シーズンでの３回目の首位打者の獲得に期待がかかるシーズンとなっています。しかし、長年に渡りレギュラーとして活躍してきた角中勝也選手も、その座が安泰ではなくなりそうとなっているのが2020年シーズンです。
福岡ソフトバンクホークスからFA移籍してきた福田秀平選手の存在や、千葉ロッテマリーンズの絶対的切り込み隊長である荻野貴司選手。
そして、2019年シーズンは途中入団ながら攻守に渡り活躍したレオネス・マーティン選手がいることにより、外野手のポジション争いが激化しています。角中勝也選手には出場機会を増やすためにも、ファーストのポジション練習も打診されましたが、角中勝也選手はこれを固辞。
自身の守備力があまり良くないことからも外野手としての勝負を選択し、ここまでレギュラー争いを演じています。指名打者での出場の可能性も高くなっているか、という状況ですが、角中勝也選手が今後どのように活躍していくのか。
そして三度首位打者獲得の可能性はあるのか、楽しみにしたいですね。
野球好き.com管理人のアッキーと申します。
ロッテ&巨人ファンです。
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