入来祐作現在の嫁は?,焼肉店,用具係を経て三軍コーチに!!

彼自身、引退後はどこかの球団からコーチ打診が来ると思っていたのだが、多くの球団を転々としたことや、現役時代の立ち振る舞いの影響で、どこからもオファーは届かなかった。

現役時代、真っ直ぐな性格が故に、周囲と衝突することも多くあったそう。

そんな彼に対し、恩義を感じていた人は少なかったそうだ。

しかし、そんな入来に手を差し伸べてくれたのが、横浜入団時の編成担当者の浅利光博氏だった。浅利氏から横浜ベイスターズの打撃投手の話を打診された入来は、この依頼を引き受けたのだ。

ただ、ここで入来特有の葛藤により、相当苦しんだのである。

元読売ジャイアンツのドラ１として打者を『抑える』ことに徹していた現役時代と違い、打撃投手は打者に気持ちよく『打ってもらう』ことが仕事だ。

しかし入来はこの『打ってもらう』ということを頭でわかっているが、体は思うように動かず、そのバランスが崩れ、最終的にはイップスにまで陥ったのだ。

その後、球団からは『用具係』に任命され、彼は気持ちを入れ替え、選手がいかにプレイしやすい環境を整えるのかを常に考え、仕事に取り組んだのだ。

そしてその頑張りはとある人の目に留まっていた。

福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督だ。

工藤から「今の仕事はそろそろいいんじゃないか。ユニフォームを着て一緒にやろう」という言葉をかけられ、念願であったコーチに就任したのだ。

『努力はいつか報われる』という言葉があるが、この言葉は本当のことであり、それを体現した入来は本当に嬉しかっただろう。