読売ジャイアンツの若手ホープの畠世周選手。
2017年に一軍デビューを果たし、今シーズンも先発ローテを担う存在となる予定であったが、キャンプ時に怪我で出遅れ、復帰後は中継ぎとして登板しており、今後の活躍に注目したい選手の1人なので、今回は畠選手を紹介していこうと思う。
畠世周プロフィール(経歴、成績)
近畿大学附属福山高-近畿大-巨人(2017年〜)
読売巨人軍HPより抜粋
広島県呉市出身、現在24歳の畠選手は、高校時代は甲子園とは無縁の選手で(県ベスト16)あったが、近畿大学入学後に才能を開花させ、2016年に読売ジャイアンツから2位指名を受け入団。入団直後に右肘の手術を受けファームでの生活を余儀なくされたが、リハビリが順調に終わると、2017年7月に一軍デビューを果たす。
その後、メキメキと頭角を現し、昨年の後半の試合では見事な投球を見せ、結果的にローテーションに固定され6勝をあげたのである。
2018年シーズンも腰の怪我で出遅れ、9月にシーズン初登板という形になる。数字的な結果がまだまだ出ていないが、安定した速球とコントロールで印象深いという投手とされている。
畠世周の最高球速と球種
畠選手の魅力の1つは伸びのあるストレートである。MAX155キロ、平均でも140キロ後半を誇り、バッターは打席に立つと表示速度より早く感じることが多い。
それは彼自身が、ストレートの『キレ』と意識している証拠であろう。ピッチングにおいて、球が早いだけではただの棒球になってしまい、簡単に打者に打ち返されてしまう。そこで大事になるのは、球速に現れないキレであるのだ。
そのキレが畠選手は抜群に良いのだ。それに加え、本人が意識しているのは、打者のバットの芯を外すということである。
本人曰く、「和田毅(ソフトバンク)や桑田真澄さんを見本にしてました。140キロに届かないストレートで、プロのバッターたちをあんなに抑えられてすごいなと……。それが不思議に思えて、興味が沸いたんです」と証言している。
これはいわゆる『緩急』をつけ、打者のタイミングを外すことを意識しているということだ。ストレートに加え、持ち球であるカットボールで芯を外させている。これこそが畠選手の投球術である。
畠世周の中継ぎ抑えの適正は
本人の怪我によるシーズンの出遅れや、チーム事情により、現在畠選手は中継ぎでの登板がメインとなっている。
元々は先発出身ということもあり、体力的には問題なく、中継ぎでもロングリリーフという形で複数回投げられるメリットがある。そう意味では畠選手の中継ぎや抑えの適性は十分にあるだろう。中継ぎや抑えに必要な要素として、『負けん気』や『度胸』も必要である。ピンチに登板し、試合に勝たなければならないケースも多くある中、実は畠選手もこの『度胸』という意味ではポテンシャルを持っている。
昨年9月の阪神タイガース戦にて、畠選手は変化球がすっぽ抜け、打者であった上本選手の頭部に直撃、危険球退場となった。しかし翌日、中継ぎとして登板すると、最初のバッターの際にキャッチャー小林のサインに3度首を振り、結果インハイにストレートを放り込んだのだ
普通、前日危険球退場となったのであれば、怯えてアウトコース主体の投球になるが、ここで畠選手は持ち前の『度胸』でインコースにストレートを投げ込んだのである。
これに関してはチームメイトの阿部慎之助選手も「俺は畠を呼んで褒めてあげた。近めの真っ直ぐからいったんだよ。あいつは絶対いいピッチャーになると思った象徴だった」と彼を讃えている。
加えて、今年の春季キャンプの際、ブルペンでピッチング中に、松井秀喜臨時コーチが打席に立った状態で投げることになった。
並みのピッチャーだと萎縮してしまい、思った投球が出来ないが、ここでも畠選手は松井氏の胸元インハイにストレートを投げ込んだのだ。
ここまで見ると、先発では勿論、中継ぎでも抑えでも十分に力を発揮できる適性はあるだろう。
畠世周の国籍は韓国?
畠選手のルックスからか、実は韓国人ではないか?と一部メディアが騒いでいるそう。色々と調べてみたが、彼は純粋な日本人であることは確かである。
名前の表記である「畠世周」という表記と顔の作りで韓国籍ではないかと囁かれていたが、ご両親も皆日本人であることは間違いないのである。
畠世周の彼女や結婚は
入団2年目、まだまだこれからの選手である畠選手だが、今の所彼女がいる話や結婚報道は出ていない。
畠選手の内面の魅力として、性格のおっとりさと面白さがある。この中身の良さに加え、彼の野球人としての活躍が上昇すれば、結婚もそう遠くないだろう。