2019年のドラフト会議も終了。
今年も有望な高校生に1位指名が集まり、注目の佐々木朗希投手や、奥川恭伸投手、西純矢投手などが1位で指名を受けました。
その他、将来を有望視されている選手が、今年も続々と指名されていきました。
プロからの注目を浴びる選手のほとんどが、指名を受けるドラフト会議。
そんな中、将来を有望視されていながらも、指名漏れとなった選手も数多くいます。
今回は、過去にこの指名漏れの「悲劇」を乗り越え、「悲願」のプロ入りを果たしたある選手を紹介します。
その選手とは、千葉ロッテマリーンズからドラフト2位指名を受け入団した、東洋大学の佐藤都志也選手です。
福島・聖光学院高校時代には、甲子園に出場し、注目の捕手としてドラフト指名が確実と思われていながらも、まさかの指名漏れ。
悔しさを感じながら、腐らずに東洋大学での鍛錬を重ね、晴れてプロ野球の世界に飛び込むこととなった佐藤都志也選手について紹介していきます。
佐藤都志也選手(千葉ロッテマリーンズ)のプロフィール・経歴・成績・出身地について
引用元:goo ニュース
佐藤都志也選手は、1998年1月27日生まれの21歳(2019年11月現在)。
身長・体重は、身長180cm、体重80kgと公表されています。
福島県出身で、小学5年生の頃にソフトボールを始めたのが、野球を始めるきっかけとなりました。
小学校時代は、遊撃手と投手としてプレーし、中学時代に、軟式野球部に入ることとなりました。
中学2年生のころから今の佐藤都志也選手の主戦場である、捕手としてプレーを始めました。
中学時代の努力が実を結び、高校は地元の強豪校である、聖光学院高校に進学しました。
高校時代には、1年生の秋から正捕手としてレギュラーを獲得。
2年生の夏には念願の甲子園大会に出場し、ベスト8まで勝ち上がりました。翌年の3年生の夏にも2年連続の甲子園出場を果たすものの、惜しくも2回戦敗退となりました。
高校時代は、身長180cm、体重71kgという発表でしたから、高校時代から現在までで約10kgほど増量し、パワーを付けたようです。
高校時代は、生まれ持った野球センスが高く評価されることが多く、守備面、打撃面両方で注目を浴びていました。
3年生の夏の大会では、捕手ながら打順1番を任されていたことも、佐藤都志也選手の高い野球センスを表しているものとなっています。
そして、2015年のドラフト会議。
高校3年生時の甲子園等の活躍により、プロからの注目を浴びていた佐藤都志也選手のもとには、複数球団からの「調査書」が届き、指名を感じさせる状況の中、最後まで佐藤都志也選手の名前が呼ばれることはありませんでした。
「指名漏れ」。
当時の状況を、佐藤都志也選手自身が振り返っている中では、
「メディアの方もたくさん来ている中で、名前を呼ばれなかったことはキツかった。」「プロ球団から調査書が来た段階で、指名されるものだと思っていた。しかし、指名されず、全国の中では自分はまだ全然だった。”井の中の蛙”だったと感じさせられた」と語っています。
屈辱、悔しさも多分にある中、聖光学院の斎藤監督から「東洋大学から誘いがある。行って揉まれてこい。」と告げられ、佐藤都志也選手は東洋大学に進学することを決意しました。
東洋大学時代は、1年生の春かリーグ戦に出場。2年生の春には、打率.483という好成績を残し、首位打者を獲得。
当時は、捕手ではなく一塁手としての出場が多く、2年生の春と秋には、一塁手としてベストナインを受賞。
そして3年生の春のリーグ戦では正捕手としてポジションを変えながらも、打率.358、4本塁打、11打点をマーク。1試合2本塁打を放つなど、打撃では好調を維持。
守備でも、先輩の上茶谷大河(現・横浜DeNA)、甲斐野央(現・福岡ソフトバンク)、梅津晃大(現・中日)といったプロ注目であった4年生投手を巧みにリードし、リーグ3連覇に貢献しました。
4年時も好調をキープし、目標としていた大学通算100安打も目前にしながら、惜しくも96安打で終了。
大学日本代表にも選ばれた佐藤都志也選手は「打てる捕手」として、プロ球団からも多く注目を集める存在となっていました。
しかし、2019年のドラフト候補には、高校生、大学生に多くの「有望捕手」がいたため、佐藤都志也選手の指名は確実視されながらも、果たして何位なのか、やや不安視される状況でもありました。
蓋を開けてみると、ドラフト1位では、有望な「高校生投手」に指名が集まり、ハズレ1位も含め、佐藤都志也選手の名前が呼ばれることはありませんでした。
そして、2巡目がスタート。そこで、ドラフト1位で強豪の末、球界注目の佐々木朗希投手を指名した千葉ロッテマリーンズから、佐藤都志也選手は指名を受けました。
指名を受けた瞬間、佐藤都志也選手は安堵の表情と笑顔を浮かべました。
4年前に屈辱を味わい、悲願のドラフト指名。指名されて当たり前、という選手や、確実視されている選手とは喜びも違い、ホッとした部分も多分にあったに違いありません。
千葉ロッテマリーンズは、同じ東北・八戸学院光星高等学校出身の田村龍弘選手が正捕手を務め、2019年にブレイクした育成出身の柿沼友哉選手など、若手の捕手が多くいるチームです。
千葉ロッテマリーンズの捕手は、里崎智也選手が引退してから「打てる捕手」がいなくなり、打撃面でも貢献できる捕手を渇望しています。
田村龍弘選手は、佐藤都志也選手が入団することとなり、やや焦りを感じているようで、田村龍弘選手自身も「打撃面を向上させないとレギュラーが守れなくなる」といった危機感を感じているようです。入団前から、プロのレギュラーを脅かす存在になっていることはとても凄いことですし、それほどの選手である、ということがわかります。
佐藤都志也選手には捕手としての安定感はもちろん、打撃でも期待されている状況です。
また、佐藤都志也選手は、捕手以外にも、一塁や外野もこなすことができることから、高齢化が続いている外野争いにも加わってほしいところです。
また、千葉ロッテマリーンズは長くチームリーダーを努めてきた、鈴木大地選手の流出可能性があります。佐藤都志也選手は、奇しくも鈴木大地選手と同じ東洋大学出身。鈴木大地選手がいなくなったことによるチームリーダーとしての座も、将来的には担ってほしいところです。
ちなみに「さとう としや」という名前は、有名野球マンガ「MAJOR」のキャラクターと同姓同名。ポジションも同じ捕手ということで、比較とまではいかないものの、よく名前を出されることがあるようです。
佐藤都志也選手の父親,母親,家族は?
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ドラフト指名漏れの悲劇から4年。悲願の指名を受け、嬉しかったのは、佐藤都志也選手本人だけではなく、その家族も同様だったでしょう。
指名漏れの際は、愛する我が子の辛く、悲しい光景を目の当たりにしたのは、もしかすると、本人以上に辛いものがあったかもしれません。そんな悲劇もありながら、佐藤都志也選手を育て、支えてきた家族はどんな方なのでしょうか。
佐藤都志也選手は、父母、そして2人の姉がいる5人家族で、佐藤都志也選手は末っ子のようです。
ご両親にとっては、念願の男の子だったのかもしれません。母は、まり子さん、父は有蔵さん、というそうです。
お父さんは、昼はガソリンスタンド、夜は焼き鳥屋で働いているそうです。ドラフト指名があった10月17日は、実はお母さんの誕生日だったそうで、まさに最高の親孝行、そして最高の誕生日プレゼントを贈れた、ということになります。
佐藤都志也選手に妹はいる?
引用元:週刊ベースボールONLINE
佐藤都志也選手に妹がいる、という情報が出回っているようですが、佐藤都志也選手には妹はいません。
密着取材を行った番組に妹のような方が映った、ということからこの情報が出回ったようですが、それは姉でした。お姉さんも非常に若く、おきれいであることから、妹ではないか、ということになったようです。
お姉さんも、弟がプロ野球選手になって喜んでいることでしょうから、これからも活躍をしてお姉さんを喜ばすことができる存在になってほしいですね。
佐藤都志也選手の実家は?
引用元:Sponichi Annex
佐藤都志也選手は福島県出身で、ご実家も福島にあるようです。
ご家庭は裕福な方ではなかったようで、大学への進学は不可能であったと佐藤都志也選手自身は感じていたそうです。
そんな中、大学に通わせてもらった恩があるとのことです。お母さんは、父親が昼夜働く中、代わりに野球の練習に付き合ってあげていたようで、ここからも家族の仲の良さ、そして家族愛が伝わってきますね。
悲劇のドラフト指名漏れから、悲願のドラフト指名。
千葉ロッテマリーンズには、佐々木朗希投手というスターも入団していますが、この佐藤都志也選手にも是非注目していきたいですね。