昨年『甲斐キャノン』という異名を放ち、大ブレイクを果たした福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也選手。
現代プロ野球において最強キャッチャーの座を掴んだ甲斐選手だが、その甲斐選手を超えるのではないか?と言われている選手がいる。
阪神タイガース・梅野隆太郎選手。
出典:http://hanshintigers.jp/data/player/2019/44.html
甲斐拓也を超える逸材として、『甲斐キャノン』に対抗して彼も『梅ちゃんバズーカ』という異名を持つ期待の選手。
そんな梅野選手をご紹介していこう。
梅野隆太郎 プロフィール(成績、経歴)
出典:https://twitter.com/tigersdreamlink/status/844109385907359744
名前:梅野隆太郎
生年月日:1991年6月17日
出身地:福岡県那珂川市
身長:173センチ
体重:77キロ
経歴:福岡工業大学附属城東高校-福岡大学-阪神タイガース
梅野選手は福岡県出身のプロ野球選手。
小学校2年生から野球を始め、始めた当時は外野手であったが、小学校4年生には捕手に転向し、そこからキャッチャー一筋人生を歩む。
中学時代からは打撃面でも才能を開花させ、4番キャッチャーとして多くの大会を優勝に導き、その活躍が認められ、特待生という好待遇で福岡工大附属城東高校へ入学した。
高校進学後、1年の夏からベンチ入りを果たし、一時期外野手に転向するものの2年秋から捕手に復帰し、主将を務めた。(甲子園出場経験は無し)
その後、ドラフト会議での指名の可能性もあったが、本人がまだまだプロでは勝負できないと判断し、地元も福岡大学へ進学した。
進学後は1年生の春から九州六大学野球のリーグ戦へ出場し、在学中にはチームを2012年春から4季連続の全国大会出場へ導き、個人成績でも優秀な成績を残した。
そして2013年のドラフト会議にて、阪神タイガースから4位指名を受け、入団。
入団後は1年目から開幕一軍を決め、その後もコンスタントに成績を残している阪神期待の選手である。
梅ちゃんバズーカ 梅野隆太郎の肩力
『梅ちゃんバズーカ』と評される梅野選手だが、実際の肩力はどれくらいなのだろうか?
上記のYouTubeの映像を見る限り、他の2選手よりは強い印象がある。
12球団でも上位に入るくらいの強肩を持ち合わせているのがわかるが、彼の魅力はその強肩ぶりだけではなく、実はキャッチングも上手いというのが特徴でもある。
ルーキーイヤーである2014年、捕手として規定試合に達した選手の中で唯一の捕逸0を記録し、当時監督であった金本氏からも『キャッチャーというよりはキーパーに近い』というように梅野選手のキャッチャーとしての素質を認めているのだ。
梅ちゃんバズーカの意味や由来
巷で言われている『梅ちゃんバズーカ』という呼び名。なぜ彼が『梅ちゃんバズーカ』と言われているのか。
それは「生まれ持った強肩」であるからだ。
『甲斐キャノン』に代表されるように、強肩キャッチャーに対しての呼び名として定番化しそうな昨今、梅野選手の盗塁阻止率や強肩ぶりをみたスポーツ紙の記者がこのようなわかりやすい表現をすることが多くなってきた。
梅野選手はまだまだ知名度は低いものの、盗塁阻止率はあのジャイアンツ小林誠司捕手とほぼ変わらない。
そんな彼をわかりやすく表現するには『バズーカ』という言葉が見事にハマるのだ。
今後も『○○ミサイル』や『○○レーザー』など、強肩選手を表現するのに使われる言葉は増えていくと思うが、個人的には『梅ちゃんバズーカ』がもっと全国区になることを期待したい。
梅ちゃんバズーカと甲斐キャノンを比較
上記の動画を見て欲しい。
パリーグ捕手陣の捕球から二塁到達までのタイムをまとめた動画だ。
この動画によると、甲斐選手の記録は「1.70」と驚異的な記録を残している。
しかし調査によると、阪神梅野捕手の記録も「1.75」という甲斐選手にも負けていない記録を残している。
では盗塁阻止率はどうだろうか。
【2018年パリーグ捕手盗塁阻止率ランキング】
出典:http://npb.jp/bis/2018/stats/lf_csp2_p.html
【2018年セリーグ捕手盗塁阻止率ランキング】
出典:http://npb.jp/bis/2018/stats/lf_csp2_c.html
上記の通り、梅野選手が320でセリーグ2位という輝かしい成績を残しているものの、パリーグ1位の甲斐拓也選手に至っては440という異常な成績を残している。
この成績を見る限り、梅野選手はまだまだ甲斐選手には及んでいない。
どうすれば甲斐選手を超えられるのか?
単純に個人練習は必要だが、チームの優勝そのものが梅野選手の評価を上げるのだ。
かつて読売ジャイアンツ阿部慎之助選手がこのように発言したことがある。
「キャッチャーは優勝しないと評価されない」
常勝を義務付けられたジャイアンツにおいて、長年正捕手を務めた阿部選手だからこそい入れる金言だ。
このように、まだまだ甲斐選手には名実ともに劣っている梅野選手が目標にすべきなのは、
「阪神タイガース優勝、日本一」
である。
来シーズン、新監督を迎え、新たなスタートを切る阪神タイガースにおいて、梅野選手の真価が問われる大事なペナントレース。
みなさんは阪神タイガースの動向とともに、『梅ちゃんバズーカ』がバズることを願って、応援していってほしい。